■欧州の「W杯ボイコット」がインファンティーノを追い詰めた

 UEFAやAFC、CONCACAF(北中米カリブ海連盟)が相次いでFFE設立計画に明確な反対を表明。UEFAはワールドカップを含むFIFA主催大会のボイコットまで打ち出した。

 もし、3つの大陸連盟加盟国がすべて反対すれば、FIFA加盟国の半数を超え、FFEの創設は実現しない。だが、2000万ドル(約32億円)の分配金を期待する協会も多いはず。総会での投票となれば、FFEの創設が認められる可能性は残っていた。

 しかし、インファンティーノ会長のあらゆるプランの前提にはワールドカップという大会の商業的価値がある。FIFAという組織も、インファンティーノ会長の権威も(巨額の報酬も)すべてワールドカップからの収益に依存しているのだ。

 そして、2026年大会ではヨーロッパ諸国が上位をほぼ独占した。さらに、躍進したアフリカ諸国も代表選手の大半はヨーロッパ生まれで、ヨーロッパのクラブの下部組織で成長した選手たちだった。

 もし、ヨーロッパがボイコットしてしまったら、ワールドカップの商業的な価値はほとんどが失われてしまう。それは元も子もないのだ。

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