W杯クオーター制への大反発か、FIFA会長を追い詰めた「欧州のボイコット」と再選の行方【FIFA3兆円の野望と2度のオウンゴール、来年3月の会長選】(3)の画像
ロナウド、ロナウジーニョ、マドンナらが出演したハーフタイムショーの長さも問題に。撮影/渡辺航滋(Sony α1使用)

 露骨な「アメリカ化」を進めるFIFAに対し、ついにヨーロッパが「W杯ボイコット」という最強のカードを突きつけた。インファンティーノ会長はたまらず「3兆円」のW杯商品化計画を取り下げたが、これでサッカー界に平穏が訪れるわけではない。来年3月の会長選、そして2030年W杯に向けたぬぐえない懸念を、サッカージャーナリスト後藤健生があぶり出す。

■W杯を「クオーター制」に!? 露骨な米国化への大反発

 そんなアメリカ式のスポーツ経営を研究していたインファンティーノ会長のFIFAは2026年のワールドカップがアメリカで開催されるのを利用して“アメリカ式”を数多く取り入れた。

 入場券販売にダイナミック・プライシング方式を採用してチケット料金を高騰させ、「ハイドレーション・ブレーク」の名のもとにサッカーを事実上のクオーター制に変更。決勝戦ではハーフタイムを延長してアメリカ式のハーフタイムショーを実施した。

 いずれも、サッカーの伝統を覆すものだった。

 そして、最後にアメリカの投資ファンドの資金を受け入れようとしたのだ。

「FFE」の創設計画に対してヨーロッパの関係機関が一斉に鋭く反応したのは、それがこうした一連のサッカーのアメリカ化の一環だったからだったのではないだろうか?

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