旅の足にはいろいろな種類がある。飛行機や鉄道でのスマートな移動もいいが、蹴球放浪家・後藤健生の真骨頂といえば、地に足の着いた泥臭い「バス旅」だ。憧れの長距離バス「グレイハウンド」に乗り込み、北中米大陸の攻略に挑んだ放浪家。後編では、メキシコからの陸路国境越えや、検索して絶望した「48時間移動」の笑い話に加え、かつて栄華を極めたアメリカのバス事情の“残酷な現実”が明らかに。世界を巡り歩いたからこそわかる、驚きの「バス旅日米比較」をお届けする。
■「ヒューストンからLAまで48時間!?」アメリカの洗礼
僕も何度かアメリカに行ったことはありましたが、ずっと長距離バスを利用する機会はありませんでした。
それは、適当な距離で移動する機会がなかったからです。
長距離過ぎると、さすがにバスは無理でしょう。
今回も僕は「ヒューストンからロサンゼルスまでバス移動できないのか」と検索してみました。たしかに直行便はありましたが、なんと48時間以上かかるのです。ロッキー山脈や砂漠地帯を横切って移動するのも魅力的でしたが、その間、せっかくのワールドカップの試合が見られなくなってしまいます。というわけで、バス移動のプランは「却下」となりました。
結局、2026年のワールドカップ旅行では「グレイハウンド」を3回利用しました。
最初はチュニジア戦があったモンテレイからテキサス州ダラスまで。そして、ダラスからヒューストンまで。そして、最後がサンノゼからロサンゼルスまでの3回でした。
モンテレイではチュニジア戦の後、バス・ターミナルまでの移動が大変だろうなと思っていましたが、簡単に地下鉄に乗れたので余裕を持ってターミナルまで行けました。



















