サッカーのワールドカップが終了した。今大会104試合目となった決勝で、スペインが延長戦の末に勝利し、世界の頂点に輝いた。スペインはもちろん、準優勝となったアルゼンチンの戦い方にも、サッカーで勝つための必須要素が見て取れた。ファイナルから抽出された見どころを、サッカージャーナリスト後藤健生がつづる。
■決して攻め急ぐことがなかったスペイン
称賛すべきはスペインの粘り強い戦い方だ。
あれだけ攻め込む場面をつくりながら、なかなか得点には至らない試合展開が続いたのだ。無理をして攻めたくなる試合展開だった。
だが、スペインの選手たちは規律を持って戦い、決して攻め急ぐことがなかった。
106分に待望の先制ゴールを奪った後にも、攻め急がず、かといって守りに入るわけでもなく、バランスを取って戦いを続けた。一瞬でも気を緩めて、アルゼンチンにアンストラクチュラルな“乱戦”に持ち込まれるのを避け続けた。
ワールドカップの決勝戦を控えた週末に、僕は東京・北区の味の素フィールド西が丘に関東サッカーリーグの試合を見に行った。そこで1人の南葛SCのサポーターに声をかけられたのだが、彼はイングランドを応援していたらしい。
「今年はあれほどの選手がそろっていて優勝できるかと思っていたんですが……」と言う。









































