サッカーのワールドカップが終了した。今大会104試合目となった決勝で、スペインが延長戦の末に勝利し、世界の頂点に輝いた。スペインはもちろん、準優勝となったアルゼンチンの戦い方にも、サッカーで勝つための必須要素が見て取れた。ファイナルから抽出された見どころを、サッカージャーナリスト後藤健生がつづる。
■男女そろってFIFAランキング1位の快挙!
2026年FIFAワールドカップは、決勝戦でスペインがアルゼンチンを下して16年ぶり2度目の優勝を決めた。スペインは史上初めて男子、女子の世界タイトルを同時に保持することに成功。FIFAランキングでも男女そろって1位を占めることになった。
ワールドカップ決勝戦なのだから、選手たちの技術レベルや戦術的な完成度などのレベルが高いことは当然のことだ。だが、僕が特に感心したのは両チームの勝利への執念。集中度の高さだった。
スペインは準決勝でフランスに完勝していた。
キリアン・エムバペをトップに置き、ウスマン・デンベレ、マイケル・オリーセが組む攻撃陣が極めて強力で、同時にディディエ・デシャン監督らしい守備の堅さも健在。フランスはグループステージから準々決勝まで6戦全勝で勝ち上がってきており、グループステージでは2失点したものの、決勝トーナメントでは無失点。「今大会最強」とも言われていた。
しかし、準決勝ではスペインがそのフランスを完封してしまった。
相手の強力な攻撃陣に対しては常に2人、3人が距離感の良い包囲網を結成。無理のない体勢でボールを奪えるから、奪った瞬間に味方がきちんと位置を取れているのでボールを確実につないでチャンスにつなげることができた。
まさに、スペインの組織力が攻守ともにフランスを圧倒したのである。






















