【2026北中米ワールドカップ・準々決勝 フランス代表vsモロッコ代表 2026年7月9日(木)16:00キックオフ ボストン・スタジアム】撮影/原壮史(Sony α-1使用)
■絶対的エースの存在感と揺るがない「四銃士」
W杯はいよいよベスト4を懸けた準々決勝へ。優勝候補筆頭のフランスは、北アフリカの雄・モロッコと激突した。フランスは序盤から、圧倒的なスピードと決定力を誇る大エースのキリアン・エムバペ、両利きの技巧派ウスマン・デンベレ、フランスが誇る新星アタッカーのデジレ・ドゥエ、そして高精度の左足を持つマイケル・オリーズという、魅惑のアタッカー陣「四銃士」をスタメンに並べてモロッコを押し込む展開で進行した。
対するモロッコには、「世界最高の攻撃的SB(サイドバック)」と称される主将のアクラフ・ハキミが君臨する。ハキミにとって、ドゥエやデンベレらは現在フランス1部のパリ・サンジェルマン(PSG)でともにプレーする現役のチームメイトであり、エムバペはかつてPSGで共闘した大親友でもある。
互いの手の内を知り尽くした“爆速の親友対決”として、この試合は世界中から大きな注目を集めていた。
試合は序盤からフランスが主導権を握るが、前半28分に大黒柱のエムバペがまさかのPK失敗。これを機にフランスの勢いにやや陰りが見え始める。ここで魅せたのがモロッコのハキミだった。PSGで日頃からマッチアップしているドゥエらに対して抜群の対応力を発揮し、幾度となくフランスの攻撃をシャットアウト。モロッコが徐々に守備から試合のペースをつかんでいった。
それでもフランスの「四銃士」は慌てることなく、絶妙な連携でモロッコゴールへ迫り続けた。エムバペという絶対的エースが頂点に君臨する揺るぎない安定感は、PK失敗程度で崩れることはなかった。一方のモロッコは、エースのイスマエル・サイバリを負傷で欠いていた影響が大きく、アタッキングサードでの迫力不足を露呈。スコアレスのまま後半へと折り返したが、試合全体の主導権は依然としてフランスが握っていた。







































