■「タフな日程だからこそ、力を発揮できる」

 ブラジルには昨年10月に東京で対戦し、3対2で勝利している。

 0対2から試合を引っ繰り返した一戦が、ブラジルの警戒心を強めている。

 もちろん、親善試合とワールドカップは全く違う種類の試合だ。同じ公式戦でも、ワールドカップは相手の熱量が上がる。日本が勝利した試合にはGKアリソン、CBマルキーニョスらが出場していなかったことも、あらためて認識しておかなければならない。

 GK鈴木彩艶は、ノックアウトステージならではの視線に立つ。

「次の試合から90分だけじゃなく延長戦、PK戦があって、1試合を通して勝てるように、僕としてはしっかり準備をしていきたい。

 ブラジルは強力な個を持っていて、中3日ということでタフな戦いにはなりますけど、こういったタフさで日本の力を出せる。何て言うんですかね……タフだからこそ日本が力を発揮できると思うので、この状況を楽しんで、次に向かっていきたいです」

 ここまで3試合で4ゴールのヴィニシウス・ジュニオールを、いかに抑えるか。同じく3ゴールのクーニャも、厳重に警戒しなければならない。グループステージ第2戦で太ももを痛めたハフィーニャは、出場してくるのか。整理すべきポイントは多いが、勝負の本質はより根本的な部分にある。サッカーの原理原則に宿る。

 これまで以上に守備でハードワークできるか。抜かれても、あきらめずに追いかける。二度追い、三度追いをする。

 ヴィニシウス・ジュニオールのような強烈な個に対して、チャレンジ&カバーを徹底できるか。数的優位を保てるか。

 当たり前のことを90分だけでなく、120分やり通す遂行力が問われる。

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