現在、熱戦が繰り広げられている北中米ワールドカップ。共同開催国の一つであるアメリカは、言わずと知れた世界屈指のスポーツ大国だ。「スタジアムを見るだけでも、その国のスポーツ文化がうかがえる」と語るサッカージャーナリストの後藤健生氏が、総工費8000億円の最新施設と、1994年大会の記憶からアメリカのスタジアム事情をひも解く。
■世界一豪華! 7万人収容の「SoFiスタジアム」
ロサンゼルス国際空港(LAX)からもほど近いイングルウッド市にあるSoFiスタジアム(ワールドカップ期間中は「ロサンゼルス・スタジアム」と呼ばれる)は「世界一豪華なスタジアム」と言われている。
アメリカンフットボールの最高峰NFLのロサンゼルス・チャージャーズと同ラムズの本拠地となっている約7万人(ワールドカップでは7万49人)収容のスタジアムのほか、コンサートホールやカジノなどを含む総合エンターテインメント施設で、そうしたスタジアム以外の施設も含めて全体が透光性の高い膜を使った大屋根に覆われている。
暑さの厳しいダラスやヒューストンと違って、屋根とスタンドの間は外気に開かれており、太平洋から吹き込んでくる海風を積極的に取り込んで涼しくする設計なのだという。さらに、この屋根にはLEDによって画像が映し出され、夜間にLAXに発着する航空機から映像を見ることができるそうだ。
ハリウッドパーク競馬場の跡地の300エーカー近い広大なスペースに多くのエンターテインメント施設が立ち並んでいるのは壮観だ。
ちなみに、この大屋根に使われている膜素材は日本メーカーが提供したもので、ダラスやヒューストンのスタジアムでも使われている。







































