■勝敗を分けた失点直後のセーブ
【W杯 グループF 第3節 6月26日8:00 日本代表 1ー1 スウェーデン代表 ダラス・スタジアム】
戦いのレベルが上がると、「取りきる」ことと「守り切る」ことの重要性が高まる。ストライカーとGKがクローズアップされるのはそのためである。
巡ってきたチャンスを、確実にモノにする。
ピンチをしのぐ。
シンプルだが勝敗に直結するその仕事が、ワールドカップでも問われる。
6分、スウェーデンの右ウイングバックのアレクサンダ―・ベルンハルドソンがカットインから左足を振り抜いてきた。開始早々の失点は絶対に避けなければならない場面で、GK鈴木彩艶がしっかりとキャッチした。
試合は56分に動いた。堂安律のインスイングのクロスと、前田大然のダイアゴナルのランニングがシンクロする。DFラインの背中を取った前田が、先制点を奪った。
しかし、62分に同点とされる。右サイドのアンソニー・エランガが、内側へ持ち出して左足を振る。ゴール左スミへ突き刺さった。
「クロス気味なシュートだったので、自分としては行ききっちゃって良かったなというのは反省していて。取れるボールだったなというのは、試合が終わって率直な感想として持っています」
鈴木はこう振り返る。同点に追いつかれてしまったものの、23歳の守護神はすぐにメンタルを整えた。
「失点したあとにできることは、複数失点をしないこと。自分がしっかりとゴールマウスに立ってプレーをやりきることが、チームの安定感につながるので」
失点の3分後だった。菅原由勢が自陣でボールを保持するが、ターンをした際にボールが足元から離れてしまう。すぐ近くにいた前田と互いに譲り合うような形になり、アレクサンダ―・イサクにさらわれてしまう。イサクはペナルティエリアすぐ外から、コントロールショットを放ってきた。
ここでも、鈴木が立ちはだかる。左へ飛んでシュートをストップした。








