狙い通りだった初戦、名手を封じた上田綺世らの連携、準備万端の最強国の誤算【北中米W杯「オランダ戦そしてチュニジア戦」への大激論】(1)の画像
ワールドカップ初戦、強豪オランダ相手に引き分けた日本。成長の証を「結果」で突きつけた。撮影/渡辺航滋(Sony αⅡ使用)

 いよいよ開幕した北中米ワールドカップ。史上初となる48か国参加の長丁場を戦うサッカー日本代表は、初戦で強豪オランダと2-2のドローと粘り、貴重な勝ち点1をもぎ取った。2度のビハインドを跳ね返した激闘の裏で、日本はどのように奮戦したのか? そして、絶対に負けられない第2戦チュニジア戦へと、どうつなげるのか。日本サッカーを見続けたベテランジャーナリスト、大住良之と後藤健生が、森保ジャパンの初戦を徹底解剖する!

■オランダを油断させた日本の「罠」

――もちろん勝てればベストでしたが、2度追いついての引き分けは良い結果だったと言っていいですよね。

大住「そうですね、強い相手とのワールドカップ初戦を負けずに乗り切ったというのは、とてもポジティブな結果だと思います。森保一監督は勝点3を取れずに残念だったと言っていましたが、僕はちょっとプレーの内容が残念だった。後藤さんはどう思いましたか」

後藤「何が残念だったか僕にはよく分かりませんが、引き分けは悪くない結果だと思います。しかも、追いつかれての引き分けじゃなくて、追いついて引き分けたということも含めて、狙い通りの試合ができたんじゃないでしょうか。個人の力でやられちゃった点は将来への課題、ってことじゃないでしょうかね」

――大住さんが残念だったというのは、どういう点ですか。

大住「特に前半、どうしてあんな試合になるのかな、って思ったんだよね。4年前のドイツ戦やスペイン戦と同じような試合にしてしまったな、また死んだふりをして相手が油断するのを待つのかな、って。オランダは1点目を取った後もそうだけど、特に2点目を取った後、少し勢いが落ちたんだよね。オランダの選手たちは日本を甘く見てはいけないとか言うけれど、結局は日本なんてまだまだだよ、って思っていたと思う。おかげで、こちらとしてはうまくいった、っていう面があると思うけれど」

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