■数値に変化が表れた神戸
「新監督」とはいえ、広島で4シーズンのJリーグ経験を持つ神戸のスキッベ監督はアドバンテージがあった。神戸はACLで韓国遠征2回、そして4月にはサウジアラビアでの決勝ラウンドという負担がありながら、チーム力をフルに生かしてWESTの首位を獲得した。しかし18試合で90分勝ち9試合、同負け3試合、PK戦勝ち2試合、同負け4試合と、けっして楽ではなかった。
なかでも気になったのは、得点29(1試合平均1.61)に対し、失点が21(同1.16)と、1試合平均1点を超えたことだ。吉田孝行前監督がフルシーズン指揮を執り、うち2023年、2024年と「リーグ連覇」を果たした3シーズンの通算87失点(1試合平均0.76)を大きく超えているのは、スキッベ監督が「攻撃的サッカー」にしようとしている結果だろうか。
この「百年構想リーグ」の「地域リーグラウンド」で少し残念だったのは、リーグを東西に分けたことだった。半年間のリーグだから「試合数半分」は仕方がないが、東西に分けたホームアンドアウェーを実行したことで、同地域のチームとの試合ばかり繰り返され、他地域のチームのプレーぶりを見ることができなかった。
だが全般として、「百年構想リーグ」は、「つなぎ大会」としては大きな成功だったと言えるだろう。EASTとWEST合わせて全180試合、総入場者数は384万1298人。1試合平均2万1341人は、リーグ新記録となった2025年J1リーグ全380試合の平均2万1246人を上回った。1試合平均得点数も、昨年の「2.40」から「2.62」へと上昇し、ファンを楽しませた。
「1試合平均2万1341人」という数字の背景には、「大改革の前にファンの関心を冷めさせてはいけない」というリーグとクラブの危機感、そしてそれに基づくさまざまな努力があったはずだ。「Jリーグ33年の歴史で最大の改革」を前に、リーグと各クラブが払った努力に敬意を表したい。その努力は、「2026/27」での飛躍につながるはずだ。













