■巨大スタジアムの「光と影」

 1994年大会ではアメリカン・フットボール用の巨大スタジアムが使用されました。アメリカではアメリカン・フットボールのNFLが最大の人気スポーツ。野球と違って試合数が少ないので、スタジアムは巨大なものばかりです。

 その結果、52試合(今年の大会のちょうど半分!)に集まった観客は358万人。1試合平均では6万9000人にも達しました。

 しかし、ほとんどのスタジアムはローズボウルと似たり寄ったりで、屋根はなし。1990年代に入るとヨーロッパのサッカー・スタジアムはすでにかなり近代化されていましたから、それと比べて「スポーツ先進国のはずのアメリカにしてはスタジアムは(大きいけれど)貧弱だなあ」と感じました。

 屋根が付いていたのは首都ワシントンDCのロバート・F・ケネディ・メモリアル・スタジアムだけ。ここはヨーロッパのスタジアムと同じような感じで屋根が付いていました。もう一つはデトロイトのポンティアック・シルバードーム。屋内競技場でした。

 もっとも、ここがなぜ屋内なのかというと、寒さの厳しいミシガン州デトロイト近郊にあるので、冬のNFLシーズンのときに寒さを防ぐためだったのです。つまり、冷房設備がなく、夏のワールドカップでは直射日光を浴びる屋外のスタジアムよりもさらに暑くて閉口したものです。

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