前半では、次期浦和レッズ監督と噂される曺貴裁監督が基本とする「4-3-3」システムや、武藤嘉紀への対応から見える対人守備の強固さを分析した。
マチェイ・スコルジャ前体制の7連敗からチームを見事に立て直し、直近6試合で4勝と急激なV字回復へ導いた田中達也暫定監督の土台に、新指揮官はどのようなスパイスを加えるのか。
続く後半では、神戸のエース・大迫勇也を封じるための密着マークや、ラファエル・エリアスら前線の選手に与える攻撃のメカニズムなど、曺サッカーの真骨頂をさらに深くひも解いていく。
■ 27分の攻撃:エリアスに与えられた「自由」
このシーンは興味深い。普通は、サイドの選手、特にサイドバックの選手がスローインをするのだが、フォワードのラファエル・エリアスがスロワーになっている。
そしてスロワーのラファエル・エリアスのところにボールが戻ってくると、彼はバイタルエリアにドリブルをして迷わずにシュートを打つ。
フォワードをスロワーにするということは、ラファエル・エリアスに相当な自由度を与えていることになる。だから、少し遠目からでもシュートを打ったのだろう。こうしたことからもわかるように、曺監督は選手個人のスキルに重きを置いていることがわかる。
攻撃の選手、特にワントップの選手には、かなりの自由度を与えているように見える。ラファエル・エリアスは他の試合でも、遠目からシュートを打っているシーンを見かける。
■ 35分の守備:大迫勇也を封じる密着マーク
大迫勇也のシュートが大きくゴールを外れるのだが、尹星俊が身体を大迫勇也に寄せていくので、シュートのうまい大迫勇也でも外してしまう。曺監督の守備の際の徹底度がうかがえるシーンである。
相手に身体を密着させて防ぐ。最終的には、人について守備をする。その中心選手が、アンカーの尹星俊である。44分の大迫勇也のシュート場面も同様に、密着して守備をすることで、楽にシュートを相手に打たせないようにしている。
■ 59分のセットプレー:徹底された「対人守備」
京都の守備は3人がフリーでいて、あとはマンツーマンになっている。コーナーキックに対して、カエターノのヘディングに京都の選手はきっちりと競り合っている。したがって、きちんとした体勢でボールをとらえることができない。
このシーンでも、京都の人につく守備が徹底してやられていることがわかる。






















