サッカーのワールドカップ開幕が近づいてきた。日本代表も大会に臨む26人を発表。期待と緊張感が高まってきている。サムライブルーは優勝を狙うと公言しているが、大会で堂々と戦い、勝ち抜くために必要なものは何なのか。サッカージャーナリスト後藤健生が考察する。
■過去2大会は「奇襲」でGL突破⁉
2018年大会でも、日本はスクランブル状態だった。大会開幕の約2か月ほど前にヴァイッド・ハリルホジッチ監督を解任。「監督解任」というカンフル剤の投与によってチームを活性化させて大会に乗り込んだ。
初戦のコロンビア戦では開始直後にPKを獲得して1点をリード、このときに退場者が出たため、以降90分近く数的優位に立って戦って勝利を収めることに成功。その後、セネガル戦は引き分けた日本。最後のポーランド戦は相手に先制を許すものの、その後反撃に出ることなく、西野朗監督は「0対1の敗戦」を選択。セネガルと勝点や得失点差などで並び、フェアプレーポイントで上回ることによって辛くも2位でグループリーグを勝ち抜いた。
2022年大会での日本代表は、優勝候補の一角でもあるドイツ、スペインに勝利しての“堂々の1位通過”だった。
しかし、ドイツ戦やスペイン戦の試合内容を見れば、“堂々”などとは言っていられるものではなかった。
どちらの試合も前半は完全な相手ペースで、先制を許す展開だった。ただ、ドイツもスペインも、大会前からどういうわけか決定力不足に陥っており、日本戦でも圧倒的にゲームを支配しながら、追加点を決めることができなかった。
そして、どちらの試合でも後半に入って日本が攻撃的なウィングバックを投入して反撃に出たことで相手が浮足立って日本が逆転に成功した。まだ、強豪国は日本のことを格下と見なしていたし、前半の流れから彼らが油断していたことは間違いない。
日本のいわば「死んだふり作戦」が功を奏して大きな2勝を記録したのである。





























