■変わりゆくW杯
私が現地で取材した最初のワールドカップは、1974年の西ドイツ大会だった。16チームの時代、総試合数は38。グループステージも、すべての試合が世界の注目を集め、「ワールドカップ」として輝いていた。「昔は良かった」というのではない。現在のサッカーの普及度、FIFA加盟国数やワールドカップへの関心の高さなどを考えれば、「32チーム制」は理想の姿だった。
それを48という醜悪な形にした最大の要因は、試合数を増やして収益を増やしたいという、FIFA、なかでもジャンニ・インファンティーノ会長の「強欲」にほかならない。これをスポーツ的なフェアな大会にするには、「64チーム制」が悪くはないのではないか。まだまだ政権が続きそうなインファンティーノ会長の「強欲」をさらに助けるようでいやなのだが…。
そしてそうなったら、「共同開催」ではなく、2021年の欧州選手権(EURO2020)のような「分散開催」にするのがふさわしいかもしれない。「2世紀目のワールドカップ」は、大きく様変わりしていくような予感がするのである。
























