日本代表の“新たな左サイドの形”として注目を集めた、中村敬斗と三笘薫の共演。プレミアリーグを席巻するウインガーのかたわらで、中村は何を感じ、何を吸収していたのか。森保一監督からも「好きなように入れ替わっていい」と背中を押される関係性と、その裏にある緻密なコミュニケーション。三笘の予期せぬ負傷という悲報を受け、代表の左サイドの命運を背負うことになった中村が、偉大な先輩から日々の練習やプレーを通じて授かった「かけがえのない学びと財産」を、ロンドン駐在記者・田嶋コウスケが中村の実直な言葉からひも解いていく。(第2回/全3回)
■三笘薫から受ける「毎回の練習の刺激」
そして3月のイングランド戦は、その手応えを確かなものにする一戦となった。そう語る口調には、確かな自信がにじんでいた。
「イングランド戦は、ウェンブリーで行われたアウェイ戦でした。トップトップの選手たちとあれだけ戦えた。もちろん1試合だけだし、あくまでも親善試合ではあります。イングランド相手に、完全に『渡り合えた』とは言わないです。
ただ自分の中では、キャリアトップ3ぐらいに入る大きな試合でした。その中で、結果を残した。それは本当に自信になる。ワールドカップの本番につながればいいなと思っています」
中村がこう語るように、視線の先にあるのは北中米ワールドカップだ。今回の一戦で得た経験は、その舞台へとつながっていく。4年に一度のサッカーの祭典。やはり、気持ちは高ぶらずにいられない。最高の舞台に向け、イングランド戦は良い転機になったと話す。
「最終メンバーに選ばれることへのアピールでも成功したと思うし、本戦に向けてもアピールできた。(最終メンバーに)入った後のイメージも、良い意味で持てるようになったかなと思っています」
その中で、日本代表は“新たな形”を示した。左ウイングバックに中村、左シャドーに三笘薫。2人のアタッカーが同じサイドに並ぶ形だ。三笘とプレーすることに、中村は学びが多いと話す。
「毎回の練習から、本当に学ぶことが多い。ポジションが近いからこそ、『すごい、これができるんだ』『僕もできるようになったほうがいいな』と、毎回そう感じています。
プレミアリーグでプレーする、三笘選手のような世界屈指のウインガーと一緒に練習できることに、喜びも感じました。ただ、彼は本当にやりやすいように合わせてくれる。ポジショニングも、気を遣ってもらっているなと思っています」



























