■目標は「メガクラブのレギュラー選手」複数人

日本代表がワールドカップでベスト8以上の「まだ見ぬ景色」を見るためには、ヨーロッパの「メガクラブ(ビッグクラブ)」でレギュラーとして出続ける選手が複数人必要だと立石CEOは指摘する。これまでSTVVから巣立っていった遠藤航や冨安健洋らがその道を切り拓いてきたが、ここで歩みを止めるわけにはいかない。

 

収容人数1万4600人の「大王わさびスタイエンスタジアム」。撮影/渡辺航滋(Sony αⅡ使用)

     

 現在、クラブの背中には多くの日本のスポンサー企業がついており、今季の3位フィニッシュと欧州カップ戦への出場権獲得によって、その価値はさらに高まった。

「彼らの投資と期待に応え、STVVを単なる『ベルギーの1クラブ』ではなく、『世界へ挑む日本サッカーの最前線基地』へと昇華させる。我々の本当のチャレンジは、ここから始まります」

 歴史的なシーズンを最高の形で終えた今、立石CEOの視線はすでに、日本サッカーを背負うさらなる高いステージへと向けられていた。

立石 敬之(たていし・たかゆき)
1970年生まれ、福岡県出身。現役時代は大分トリニータなどでプレー。引退後は指導者の道を歩み、大分やFC東京でコーチ、強化部長を歴任。2015年にFC東京のゼネラルマネジャー(GM)に就任し、クラブの強化を統括した。2018年よりシント=トロイデンVV(STVV)の最高経営責任者(CEO)を務める。日本サッカーの育成システムと欧州のマーケットを熟知し、数多くの日本人選手を世界へと送り出し続けている。著書に『史上最強のサッカー日本代表をつくるために僕はベルギーへ渡った』(日経BP)がある。

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