「育成クラブ」という枠を超え、ベルギー1部で3位というクラブ史上最高の快挙を成し遂げたシント=トロイデン(STVV)。前編ではプレーオフ1での激闘と、独自の「絞り込み戦略」について立石敬之CEOが明かした。
後編では、5月15日に発表された北中米ワールドカップ(W杯)の日本代表メンバーに見事選出され、34歳にして欧州で進化を続けるDF谷口彰悟が果たした役割、そして日本サッカーの悲願である「W杯ベスト8」の壁をこじ開けるための壮大なビジョンに迫る。【第2回/全2回】
■大ケガからの「奇跡の復帰」が証明したこと
30歳を超えてから欧州に挑戦した谷口彰悟の獲得は、当時のマーケットでは異例に映ったかもしれない。しかし、彼が見せたアキレス腱断裂という大ケガからの復帰、そしてそこからのパフォーマンスは、まさに奇跡的だった。
立石CEOは「『もう一度ワールドカップの舞台に立ちたい』と僕のもとに来たときの彼の野心は本物だった。だからこそ我々も信頼してオファーを出した」と振り返る。そしてその言葉通り、谷口は5月15日発表の森保ジャパンのW杯本大会メンバー26名に堂々と名を連ねた。
「彼のように年齢を重ねてもなお成長意欲を持ち、実際に欧州でキャリアハイを更新し続ける姿は、チームの若い選手たちに計り知れない好影響を与えています。彼がピッチ内外でリーダーシップを発揮してくれることで、我々のクラブが『ただの若手の育成場所』ではなく、『野心ある者すべてのステップアップの場』であることを証明してくれました」




















