■31歳の無印FWが得点ランキング2位タイに!!

 チームから個人へ目を移すと、得点ランキングの上位にRB大宮の3選手が食い込んでいる。MF泉柊椰が10ゴールで首位を走り、山本桜大が8ゴールで4位、FWカプリーニが7ゴールで5位タイとなっている。

 RB大宮加入3年目の泉は、24年のJ3全試合出場でチームのJ2復帰に貢献し、自身はベストイレブンに選出された。25年もシーズン開幕当初から定位置をつかんでいたが、システム変更や監督交代の影響などで24年ほどのインパクトは残せなかった。

 迎えた今シーズンは、4-2-3-1の左サイドを定位置に内側のレーンを効果的に使い、持ち味のカットインからのフィニッシュに加えてゴール前へ飛び込んでヘディングシュートを決めるようにもなった。守備でも出力を出せるようになったのは、昨シーズンから取り組んでいる個人トレーニングの成果だ。

 山本は柏レイソルからの期限付き移籍だ。レノファ山口FCに期限付き移籍した昨シーズンのJ2で、チームトップの10ゴールを記録したことが評価された。左右を問わずに攻撃的なポジションに適応し、チャンスクリエイトをしながらフィニッシャーにもなる。ペナルティエリア外からの右足シュートは強烈で、彼の代名詞的プレーとなりつつある。

 カプリーニは23年、24年と横浜FCでプレーし、25年からRB大宮に在籍する。昨シーズンはチーム最多の11ゴールを記録し、アシストもチームトップの8をマークした。RB大宮の宮沢悠生監督はゲーゲンプレスを戦術の柱に据えており、カプリーニも守備でハードワークをしながら持ち前の決定力を発揮している。

 泉に次ぐランキング2位には、FWルーカス・バルセロスとFW田村翔太が9得点で並ぶ。

 バルセロスは徳島のストライカーで、昨シーズンは14ゴールを叩き出した。圧倒的なフィジカルを武器に「個」で局面を打開できる。ランキング上位に名前を連ねるのは驚きでない。

 奈良クラブの田村は、興味深い経歴の持ち主だ。四日市中央工業高校でFW浅野拓磨と2トップを組み、卒業とともに湘南ベルマーレに入団する。しかし出場機会を得られずに福島ユナイテッドFCへの期限付き移籍を繰り返し、19年にJ3のロアッソ熊本の一員となる。21年にJFLのクラブへ移籍すると、ここから結果を残していく。昨シーズンはJ3へ返り咲いて、奈良クラブで7ゴールを記録した。

 今シーズンは4-2-3-1の1トップを基本ポジションに、左右両足とヘディングでゴールを決めている。DFラインの背後を抜け目なく突き、冷静にフィニッシュへ持ち込むこともできている。

 WEST-Aグループで黒星先行の奈良で、31歳のストライカーは奮闘している。そのキャリアは、ここからどんな道のりを辿るのか。今リーグの注目すべきトピックのひとつである。

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