■富山を牽引するのは19歳のFW亀田

 WEST-Aグループは、カターレ富山が首位通過を決めた。昨シーズンのJ2で得失点差により残留した富山が、J1から降格してきたアルビレックス新潟、昨シーズンのJ2で4位の徳島ヴォルティス、同10位のFC今治を抑えて、首位でプレーオフラウンド出場を決めたのである。

 新潟相手には連勝を飾り、今治とは1勝1PK勝ちだ。徳島にも3対1で勝利している(2戦目は17節)。J3のクラブが多いグループではあるものの、新潟と徳島を抑えての首位通過は見事と言っていい。

 昨シーズン高卒で富山入りし、J2リーグ最終節でプロ初ゴールを決めた(それがつまり、J2残留を引き寄せた)FW亀田歩夢が、チームトップの6ゴールをマークしている。3-4-2-1の左シャドーを基本ポジションとする19歳は、ドリブル突破を最大の強みとする。左サイドからカットインしてのフィニッシュは、分かっていても止められない。新潟で頭角を現わした当時の本間至恩(現セレッソ大阪)を彷彿とさせる。

 また、期限付きから完全移籍へ移行したFW古川真人が5得点、徳島から期限付き移籍のFW坪井清志郎が4得点、新加入の韓国人FWキム・テウォンが4得点と、攻撃陣が数字を残している。

 さらには、驚きの新加入となったMFチョン・ウヨンが存在感を発揮している。韓国代表として18年のロシアW杯に出場し、京都サンガ、ジュビロ磐田、ヴィッセル神戸でプレーしたこの36歳は、ゲームコントローラーとしてチームの戦いぶりを安定させているのだ。

 こうした選手たちの活躍により、ここまで16試合で34ゴールを記録している。百年構想リーグの全40チームで、RB大宮に次ぐ数字だ。試合を重ねるごとに自信を膨らませている富山は、来たるJ2リーグでも興味深い存在になっていきそうだ。

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