■勝負強さの「根幹」とは

 迎えた後半、試合は再び柏のペースで進行する。その中で柏は後半18分に小見洋太を投入する。すると中央からもドリブルで仕掛けるようになり、攻撃の圧がさらにアップ。柏が猛攻を続け、鹿島の守備陣が最後のところで持ちこたえる展開が続いた。

 そこで試合の流れを変えるべく、鹿島ベンチは“ボールを持って走れる選手”をピッチに投入する。後半22分から出場した師岡柊生が、鬼木達監督の狙い通りの効果的な働きを見せると、同34分に林晴己、知念慶、小川諒也、同39分には津久井佳祐と、柏を押し戻すための選手を次々と交代でピッチに送り出した。

 ところが、最終盤でアクシデントが発生する。交代で入ったばかりの津久井が、足裏を完全に見せたまま相手に突っ込んでしまい、投入からわずか5分で一発退場。交代枠を使い切っていた鹿島に対し、柏は最後の猛攻のために山内日向汰と垣田裕暉を投入しようとしていたところだった。

 鬼木監督は大急ぎで鈴木を呼び、戦い方を説明する。緊急事態だったが、鈴木から知念を経てすぐにチーム全体に共有されると、その後の柏の攻撃にも動じることなく、逃げ切りに成功してみせた。

 前半はピッチ内の話し合いで。後半はそれに加えてベンチワークで。思わぬ状況に陥ったときの修正力と意思統一の速さと質という勝負強さの根幹を見せ、鹿島が日立台から勝点3を持ち帰った。

■試合結果

柏レイソル 0-1 鹿島アントラーズ

■得点者

45+1分 鈴木優磨(鹿島)

PHOTO GALLERY ■【写真9枚】日立台の「横断幕」に柏エースが奮起!劣勢のチームを救った「先制弾」!試合の流れを変えた「交代」と「修正力」!頼れるエースが「雄叫び」を上げた!
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