■サッカーを通じてイスラムを学ぶ
遠征前に、日本サッカー協会から「試合中でも、お祈りの時間になったら応援は中止するように」というお達しがありました。
ムスリム(イスラム教徒)にとって、毎日5回の礼拝は神(アッラー)との契約による義務です。時間になると、各地のモスクから「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」という言葉から始まる「アザーン」の朗誦が聞こえてきます。礼拝を呼びかける声です(中東地域での試合中継のときに「コーランが聞こえてきました」などという実況アナウンサーがいまだにいるようですが、あれは「アザーン」であって、聖典の「クルアーン(コーラン)」ではありません)。
最初は、日本のサポーターも「そういうものか」と思って、アザーンが聞こえてくると、応援を中断していました。しかし、見ているとUAEのサポーターはそのまま応援を続けていたので、そのうち日本のサポーターたちもお祈り時間にも、応援を続けるようになりました。
ムスリムにとって礼拝は義務ですが、決まった時間にどうしても礼拝ができない場合は、後で礼拝を行えばいいのです(そのあたりは、イスラムはとても柔軟です)。
こうして、僕は「初中東」を経験。その後、何十回も中東に渡ることになったのです。



















