■「オーマン」だった時代
当時の日本にはドバイを知っている人はほとんどいませんでした。
僕は、知識としてはドバイというのがペルシャ湾に面した都市だということは知っていましたが、どんな国なのかはよく理解していませんでした。「アラブ首長国連邦(UAE)」は1971年に結成されたばかりだったからです。
それまでは(中学校の地図帳では)、この地域は「トルーシャル・オーマン」と呼ばれていました。
19世紀に、ペルシャ湾にイギリスの勢力が進出してくると、沿岸のいくつもの首長国は進出してきたイギリスに抵抗して戦いました(イギリス側は「海賊行為」というレッテルを貼りましたが、いったいどちらが侵略者なんでしょう?)。そこで、イギリスは現地の首長国と休戦協定を結んだのです。だから、「休戦(=トルーシャル)オーマン」というわけです。今ではカタカナで「オマーン」と書きますが、昔は「オーマン」でした。
つづく





















