後藤健生の「蹴球放浪記」第314回「日本と中東をつなぐサッカーの力」(1)初出場の町田が躍動!「ドバイはどこ?」から半世紀、サッカーが縮めた日本と中東の“距離”の画像
1993年当時のドーハ。高層ビルなど、ほとんどなかった。提供/後藤健生

 蹴球放浪家・後藤健生は世界中を飛び回ってきた。かつては行くことなどないだろうと思っていた国にも、今では頻繁に足を踏み入れる。国境を超えるサッカーの力のおかげだ。

■身近になった中東

 イスラエルによるイラン攻撃のおかげで、日本でも中東情勢についての関心が高まっています。

 サッカー・ファンにとっては、中東はおなじみでしょう。

 現在もサウジアラビアのジッダでAFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)ファイナルズが開催されていて、初出場のFC町田ゼルビアが決勝進出を果たしており、大勢のサポーターが現地に入って声援を送っています。

 日本代表のサポーターの間にも、各クラブのサポーターの間にも「中東経験者」はたくさんいるはずです。

 最近では中東を目的地として海外旅行をする人もいますし、エミレーツ航空やカタール航空を利用して、ドバイ経由、ドーハ経由でヨーロッパやアフリカ諸国に観光に行く人もたくさんいるはずです。

 しかし、僕が若い頃、「中東」は「一生、行くことはないだろう」という、とてもとても遠いところでした。

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