【2025/26 WEリーグ クラシエカップ グループステージ グループB第6節 ジェフ千葉レディースvs日テレ・東京ヴェルディベレーザ 2026年3月21日(土)13:03キックオフ フクダ電子アリーナ】撮影/原壮史(Sony α-1使用)
■司令塔・眞城美春の不在と「16歳ドリブラー」のスタメン起用
熱戦が繰り広げられているWEリーグ・クラシエカップのグループステージ最終節。グループBでは勝ち点12で首位の日テレ・東京ヴェルディベレーザと、同11で2位のジェフ千葉レディースによるグループ突破を懸けた大一番が行われた。
この天王山で、ベレーザは中盤の要を欠いていた。“ポスト長谷川唯”との呼び声も高い司令塔の眞城美春をはじめとする5選手が、3月23日からタイで開催される「AFC U20女子アジアカップ 2026」(U-20女子ワールドカップ予選を兼ねる)に向けた「ヤングなでしこ(U-20日本女子代表)」の合宿へ合流するため、チームを離脱していたのだ。
対する千葉は、この大一番で16歳の若き至宝・角谷瑠菜(すみや るな)をスタメンに抜擢する。「誰も止められない」と称されるスピードに乗ったドリブルを武器とする背番号13は、2025年3月に15歳10カ月20日という若さでWEリーグ最年少スタメン・フル出場記録を更新した正真正銘の天才ドリブラーだ。U-16日本女子代表としてモンテギュー国際大会優勝にも貢献し、今季WEリーグ初ゴールも記録している彼女の推進力に、攻撃の糸口を託した。
試合は立ち上がりから、ベレーザが最終ラインからサイドへと丁寧にボールを動かし、主導権を握る。千葉は自陣での“つなぎ”を奪われる場面が続き、前線へ良い形でボールを届けられない苦しい時間が長くなっていった。
しかし、千葉にとってこの我慢の展開は想定済みだった。昨年10月に行われたグループステージ第1節の直接対決において、90分間でシュートを1本も放つことすらさせてもらえなかったものの、0-0のまま耐え抜いてPK戦で勝利したという大きな成功体験があったからだ。この日も守備の陣形を崩さず、縦のスペースを突く動きにはオフサイドトラップを仕掛けて冷静に対処。ベレーザをゴールから遠ざけると、前半終了間際に一瞬の隙を突く。ピッチ中央を縦に使う攻撃から、最後は飛び出したベレーザGKのクリアのこぼれ球を山口千尋が無人のゴールへ流し込み、押し込まれ続けていた千葉が先制してハーフタイムを迎えた。



























