■ エース級の投入と「17歳ファンタジスタ」がもたらした逆転劇

 このまま敗れれば3位転落の可能性もあるベレーザは、後半開始から一気に勝負に出る。次世代のエースストライカーとして前線で強烈な推進力を生み出している樋渡百花と、抜群の得点感覚と勝負強さを持ち、直近の公式戦でも立て続けにネットを揺らしている頼れるアタッカー・塩越柚歩の2人を同時投入。高い位置でのボールの収まりどころを増やし、千葉をさらに激しく押し込んでいく。

 そして64分、強引にゴールをこじ開けるべくピッチに送り出されたのが、17歳の式田和(しきだ にこ)だった。今季メニーナからトップチームへ昇格し、16歳でWEリーグデビューを飾った背番号11は、若きファンタジスタとして高い期待を寄せられている逸材だ。U-17女子ワールドカップ モロッコ2025にも出場した経験を持つ彼女が、右サイドでひと際強い存在感を放つ。

 式田はボールを受けると、圧倒的なスピードを活かした縦への突破で次々とドリブルを成功させ、連続してコーナーキックを獲得。彼女の鋭い仕掛けの前に、千葉の守備陣は次第に消耗していった。

 迎えた85分、式田の仕掛けから得た右コーナーキックを土光真代が頭で合わせて、ついに同点。追いつかれた千葉は直後の86分、前線で攻守に奔走し堂々たるプレーを見せていた16歳の角谷を下げ、栗本悠加を投入して再び勝ち越しを狙う。しかし、勢いを増したベレーザの波状攻撃は止まらず、90分にゴール前の混戦からエース級の決定力を持つ塩越が冷静に押し込んで、見事な逆転劇を完遂した。

 惜しくもグループステージ突破を逃した千葉だが、強豪相手にも物怖じしなかった角谷の躍動は大きな希望であり、4月から再開されるリーグ戦でのさらなる爆発が期待される。

 一方、粘り強い千葉を力でねじ伏せて首位通過を決めたベレーザ。今後約1か月にわたり、眞城らU-20代表の主力を欠いた状態でリーグ戦やACL準々決勝、クラシエカップ準決勝という過酷な日程に挑む。樋渡や塩越ら決定力のあるアタッカー陣と、式田ら若手の台頭を含めたチームの「総合力」でこの壁を乗り越えられれば、悲願の3冠という偉業がいよいよ現実味を帯びてくるはずだ。

■試合結果

ジェフ千葉レディース 1-2 日テレ・東京ヴェルディベレーザ

■得点者

45分 山口千尋(ジェフ千葉レディース)
85分 土光真代(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
90分 塩越柚歩(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)

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