■ポーランドと再戦か

 スウェーデンは現在FIFAランキング42位。過去12回のワールドカップに出場し、準優勝(1958年大会)もある名門としては、今回の予選で未勝利(2分け4敗)に終わったのは不本意だっただろう。FIFAランキング18位のスイスに連敗したのはともかく、57位のスロベニアに2分けし、79位のコソボに連敗となって欧州予選B組で最下位。ファンを失望させた。しかしUEFAのランキングで下位に位置する「リーグC」にいたことが幸いし、「サブグループ優勝チーム」という不可思議な制度に救われて、プレーオフの権利を手にした。

 監督はイングランド人のグラハム・ポッター。ビクトル・ギョケレス(アーセナル)とアンソニー・エランガ(ニューカッスル・ユナイテッド)の強力2トップを生かすことができれば勝機はあるはずだ。

 ポーランドはFIFAランキング34位。過去9回のワールドカップ出場を誇り、1974年大会(西ドイツ)と1982年大会(スペイン)では3位の成績を残している。ただ、ロベルト・レバンドフスキ(現在FCバルセロナ)という希代の天才ストライカーを擁しながら、近年は好成績を残せていない。日本は2018年のロシア大会でポーランドと同じグループとなり、第3戦で当たって0-1で敗れている。

 この試合では、ポーランドが1-0とリードして残り10分間を切ったころから両チームともまったく攻める気配を見せず、そのまま終了したことで、大きな話題となった。それまで連敗だったポーランドは「せめてもの1勝」を持ち帰りたかったためリスクを冒さず、1点ビハインドの日本も、同時刻に他会場で行われていた「セネガル×コロンビア」が0-1というスコアのままならセネガルと勝点、得失点差、得点数、直接対決の結果ですべて同じになり、日本が優位に立っていた「フェアプレーポイント」で2位となるため、西野朗監督が「このまま終わらせろ」との指示を出した。

 37歳を迎えたエースのレバンドフスキだが、衰えは見られない。今回のプレーオフ前までの代表163試合、88得点という同国記録をさらに伸ばすことが、そのままポーランドを10回目のワールドカップ出場に近づけることになる。

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