■5大リーグに割って入るか

インテル・マイアミ」のメッシだけでなく、韓国のソン・フンミン(ロサンゼルスFC)、ドイツのトーマス・ミュラー(バンクーバー・ホワイトキャップス)、マルコ・ロイス(ロサンゼルス・ギャラクシー)、アルゼンチンのミゲル・アルミロン(アトランタ・ユナイテッド)、スペインのジョルディ・アルバ(インテル・マイアミ)、フランスのGKウーゴ・ロリス(ロサンゼルスFC)など世界のスターが増えているMLS。今夏のワールドカップには、リーグ所属選手の出場が80人にもなると期待されている。驚くべき数字だ。

 32チームで行われた2022年のワールドカップ・スペイン大会には830人の選手が登録されたが、うち136人がイングランド・プレミアリーグの所属だった。2位はスペイン・ラリーガの83人、3位がドイツ・ブンデスリーガの76人、4位がイタリア・セリエAで68人、5位フランス・リーグアンの54人と、「5大リーグ」が並ぶ。そしてそれに次ぐのが、アメリカMLSの35人だった。

 2025シーズンの1試合平均入場者数は2万1988人。多くのスタジアムの収容数が2~3万であり、大半のクラブが90%以上の入場者を記録している。すなわち、大半の試合が「満員」の状態で開催されているのである。今夏のワールドカップ会場のひとつである「メルセデス・ベンツ・スタジアム(収容7万1000人)」を使用するアトランタ・ユナイテッドFCは、2025年に1試合平均4万6831人の入場者を記録した。

 歴史的にメキシコのクラブの独壇場だった「CONCACAFチャンピオンズカップ(1962年~)でも、1998年に「DCユナイテッド」、2000年に「ロサンゼルス・ギャラクシー」、そして2022年には「シアトル・サウンダーズ」が優勝を飾っている。そして優勝は逃しても、近年ではMLSのクラブが継続的に決勝戦に進出している。

 日本ではテレビ放映やネット配信がなく、あまり関心をもたれていないMLS。しかし世界的なビッグネームがプレーするだけでなく、人気も、実力も、欧州の「5大リーグ」に迫ろうという勢いを見せている。代表チームのFIFAランキングも、日本(19位)を上回る15位。アメリカはサッカーでも「大国」のひとつになろうとしているのである。

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