【2026年明治安田J2・J3百年構想リーグ RB大宮アルディージャvs松本山雅FC「詳細分析」】RB大宮「カウンタープレスは提案ではなく法則だ」哲学を体現するプレーとゲームマネジメントの重要性【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
ベテランとしてチームを牽引するRB大宮・FW杉本健勇 撮影/中地拓也
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■「カウンタープレスは法則」

【明治安田J2・J3百年構想リーグ 2月7日 14時03分キックオフ 大宮 2ー1 松本 NACK5スタジアム大宮】

 2月7日開幕の明治安田J2・J3百年構想リーグの見どころは、勝敗だけではない。昇降格のないこの特別なリーグに、各チームがどんな狙いを持って挑んでいるのか、である。

 昨シーズンのJ2で6位に終わったRB大宮アルディージャは、勝利を目ざしながらチーム全体の底上げをはかっていくとのスタンスで臨んでいる。松本山雅FCをホームに迎えた2月7日の第1節では、新加入のCB西尾隆矢(24歳)、ボランチの加藤玄(22歳)、2シャドーの山本桜大(21歳)らがスタメンに名を連ねた。サブには25年度の高校選手権で優勝した神村学園のFW日高元(18歳)の名前がある。

 序盤はRB大宮陣内での攻防が多かったが、16分の先制点が試合の流れを変えた。昨シーズンから対戦相手を悩ませてきたセットプレーでスコアを動かすと、直後にはレッドブルサッカーの神髄と言っていいプレーが見られた。

 19分の攻防である。最終ライン中央の西尾の縦パスが、相手GKにクリアされる。RB大宮から見て敵陣右サイドに弾かれたボールに、山本が反応する。3バックを敷く松本の左CBと激しくバトルしながら、マイボールとする。ここからチーム全体で左サイドへボールを運び、狭い局面で動かしていく。ボールを失った場面で右CBの村上陽介(24歳)が相手2シャドーについていき、敵陣左サイドですぐさまパスカットをしたのだった。

 レッドブルサッカーは、「カウンタープレスは提案ではなく法則だ」との哲学を掲げている。RB大宮のクラブハウス内にも、その文言が英語で大きく掲げられている。チームの精神性と言っていいものが、この試合でも随所にピッチ上で表現されていた。

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