■ワールドカップ前の目標「監督に報いたい」
2部リーグで迎えた新シーズン、僕は出場13試合で7得点2アシストという結果を残せています(2026年1月13日時点)。
チームに帰ってきて、すぐに活躍できるものなのか、2部のレベルがどういうものなのか、正直わからなかった部分はありました。でも、実際にプレーしてみて、「もっといけるな」という手応えを感じています。
数字だけ見れば悪くない結果かもしれませんが、僕自身は「もうちょっと行きたかったな」というのが本音です。アシストも、あと1つか2つは伸ばせたはず。常に上を目指す気持ちに変わりはありません。
昨年12月8日のラヴァル戦で決めたゴールは、自分でも「間違いなく、スタッド・ランスに入ってからのベストゴール。キャリアでも一番のゴラッソ」だと思っています。中央でボールを受けて、少し右へ運んだとき、目の前にスペースが空いているのが見えました。そして前を向いたら、相手が来ていなかったので、迷わずに振り抜いた。ゴールまで約25メートル。思い切り体をひねって放ったシュートは、自分でも良い感触でした。キーパーがほとんど動けずにボールがネットに突き刺さったのを見たときは、本当にうれしかったですね。
今年の目標は、もちろんワールドカップに出場することです。でも、その前に、スタッド・ランスでの目標があります。それは、チームをフランス1部であるリーグ・アンに昇格させること。これはチーム全員の目標ですし、僕個人の将来の目標である「ビッグクラブへ移籍する」ためにも、絶対に成し遂げなければならないことです。
2部の中堅チームにいる選手よりも、1部昇格を成し遂げたチームで得点を量産している選手のほうが、間違いなく評価は高くなります。今の監督とは、とても良い関係を築けていて、僕が近い将来、チームを去るであろうことも理解してくれています。だからこそ、お世話になった監督に報いるためにも、このチームをリーグ・アンに上げたい。その気持ちは非常に強いです。
つづく
中村 敬斗(なかむら けいと)。2000年7月28日生まれ、千葉県我孫子市出身。身長180cm。ポジションはフォワード、ミッドフィールダー。三菱養和SCユースを経て、2018年にガンバ大阪でプロキャリアをスタート。その後、FCトゥウェンテ(オランダ)、シント=トロイデンVV(ベルギー)、LASKリンツ(オーストリア)など欧州のクラブを渡り歩き、2023年夏からフランスのスタッド・ランスに所属。2024-25シーズンにはリーグ・アンで日本人選手最多となる11得点を記録。各年代別の日本代表に選出され、2023年3月にA代表デビューを果たした。日本代表としては通算22試合出場10得点を記録している(2025年11月時点)。












