「自分を抑えて味方を称える姿、立派です」フクアリの“悲劇”試合終了直後の大宮20歳CB市原吏音のピッチ上での“振る舞い”に称賛!「将来の日本代表のキャプテンに」「まだ20歳でこの振る舞いができる凄さ」の画像
将来を嘱望されるRB大宮アルディージャの20歳DF市原吏音 撮影/中地拓也

 12月7日に行われたJ1昇格プレーオフ準決勝で、ジェフユナイテッド千葉と対戦したRB大宮アルディージャは一時、3-0とリードしながら4失点でまさかの逆転負け。にもかかわらず、敗戦直後に20歳DF市原吏音が見せた“振る舞い”に多くのサポーターが心を打たれた。

 敵地・フクダ電子アリーナでの大一番、すっかり自分の背番号となった「4」のユニフォームを着用した市原は、左腕にキャプテンマークを巻いてピッチイン。左センターバックとしてDFラインを統率し、時に味方を鼓舞し、時に自ら体を張って相手の攻撃を阻止した。

 だが、3−0から3−4とひっくり返された。千葉にとって「フクアリの奇跡」と呼ばれた試合は、大宮にとっては「悲劇」だった。そして、試合直後の市原の姿を撮影した映像をJリーグ公式エックス(旧ツイッター)が「現地独自カメラ」として公開した。

 そこには、試合終了のホイッスルが鳴った瞬間にユニフォームで汗を拭って腰に手を当てて歓喜に沸くスタンドを見つめる姿、そして杉本健勇と握手を交わした後、うなだれるチームメイトたちの背中を叩きながら声をかけて回るゲームキャプテンとしての姿があった。さらに整列しての挨拶後、両手で顔を覆い、涙を堪えながら勝利を信じて駆け付けた大宮サポーターに感謝の拍手をしてピッチを去る姿が収められていた。

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