12月7日に行われたJ1昇格プレーオフ準決勝で、ジェフユナイテッド千葉がRB大宮アルディージャと対戦し、0-3から4得点を奪っての劇的な大逆転勝利を収めた。値千金の同点ゴールを奪ったのは、プロ初出場となったアカデミー育ちの17歳MF姫野誠だった。
今季のJ2レギュラーシーズンで3位になった千葉が、1万7074人のサポーターがスタンドを黄色に染めたフクダ電子アリーナで同6位の大宮を迎え撃った。立ち上がりから積極的に攻め合う展開となったが、優位に進めたのは大宮。前半20分に泉柊椰、同30分に関口凱心、そして後半開始3分にはアルトゥール・シルバが決め、大宮が3点のリードを奪った。
大きなビハインドを背負った千葉の小林慶行監督は大胆とも言える交代カードを切る。後半15分、U-18チームに所属しながら今年10月にプロ契約を結んだばかりの高校2年生、17歳の姫野誠をピッチに送り出した。
反撃の狼煙をあげたのはカルリーニョス・ジュニオ。後半26分に1点を返した。後半28分に品田愛斗、呉屋大翔、米倉恒貴の3人を一気に投入すると、直後の後半32分にエドゥアルドがゴールを決めて1点差に詰め寄った。
ルーキーの初ゴールが生まれたのは後半38分。中盤での浮き球の競り合いで呉屋が前方にボールを流すと、拾った米倉がダイレクトで斜め前方へパス。予測して走り始めていた姫野は、胸トラップでボールを前に流して2人のDFの間へ果敢に入り込む。相手に挟まれながらもボックス内に入ると、立ちはだかる相手GKの動きを見切って冷静に、そして狙いすました左足ループシュートでゴールネットを揺らした。







