■豊田スタジアムが「急傾斜である」理由

 これは世界的に同じです。

 先日、日本代表がガーナと戦った愛知県豊田市の豊田スタジアムも矢作川のそばにある豊田中央公園内に建設されました。豊田市駅からスタジアムまで歩くと、矢作川にかかる豊田大橋を渡らなければいけませんよね。

 ただ、公園内のスタジアムの敷地面積が限られていたので、豊田スタジアムはスタンドの傾斜が日本では珍しいほど急角度になったのです(おかげで、試合が見やすい!)。また、面積に制約があったので大屋根を支えるマストはスタンド内に設置されました。

 ちなみに、このスタジアムを設計した黒川紀章氏はロシアのザンクトペテルブルクのスタジアムを設計したのですが、あちらには広大な面積があったにも関わらず、豊田スタジアムと同じようにマストをスタンド内に立てる設計をしています。

 日本最大の日産スタジアム(横浜国際総合競技場)も鶴見川のそばというか、川が氾濫しそうなときに水を溜める遊水地内に設けられた運動公園の一部です。つまり、洪水のときにはスタジアム地下の駐車場は水につかる構造になっています。2004年には実際に地下駐車場や隣接の小机競技場が水没したことがあります。

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