J1清水エスパルスの元日本代表MF乾貴士の芸術的な右足弾が脚光を浴びた。
11月9日に行われたJ1リーグ第36節で、清水エスパルスはホームでセレッソ大阪と対戦した。前節の東京ヴェルディ戦で1-0と勝利を収めてJ1残留を確定させた清水だったが、開始3分に失点すると、さらに前半11分、42分に失点して前半のみで3点のリードを許した。
迎えた後半、一矢報いたのが、37歳の乾だった。後半開始からピッチに立った元W杯戦士は後半39分、中盤中央から左サイドに開いた高橋利樹へパス。すると、ボールを保持する高橋をオーバーラップし、追い越したところでリターンパスを引き出す。
フリーで受けた乾は左足のファーストタッチでゴールへ近づき、クロスを上げるのかとも思われたが、巧みなステップで体を開いて右足を一閃。角度のないところからGKの左肩口を抜き、強烈なシュートを逆サイドネットに突き刺した。
乾にとって、4月29日(第13節)のFC東京戦以来となる今季3ゴール目は待望の今季本拠地初ゴール。古巣・C大阪から奪った意地の得点でもあった。








