■残り2試合、「運命」が微笑むのを待つ

 難しい試合になった柏だったが、後半立ち上がりにスコアが動く。

 後半2分、右サイドの原田亘が裏へ飛び出す動きをすると、馬場晴也がロングパスを送る。オフサイドラインをギリギリで破ってパスを受けた原田はドリブルでペナルティエリア内へ進入。さらに、ポケットの深い位置からグラウンダーの鋭いパスをファーサイドでフリーとなっていた細谷真大へ送る。すると、三國の伸ばした足にボールが当たり、ゴールに吸い込まれてオウンゴールとなった。

 貴重な先制ゴールを奪うと、柏の選手たちがピッチ上で運動量豊富に動き出す。苦しんだ部分もあった柏だが、1−0のまま試合終了を迎えて価値ある勝点3を手にした。

 熊坂光希の長期離脱、アウェイ・鹿島での悔しい敗戦、岡山での完敗、久保藤次郎の離脱、ルヴァンカップ決勝での敗北…。今シーズンの柏は苦難にぶつかる度にリカルド・ロドリゲス監督のもとチーム全体で質を高め、ルヴァンカップ準決勝や先に挙げた敗戦後の試合がそうであったように、リバウンドメンタリティを発揮して苦難を乗り越えてきた。

 残り2試合で、首位との勝点差は1。次節は敵地でのアルビレックス新潟戦、そして最終節はFC町田ゼルビアと、再び本拠地の大観衆の前で戦う。これまで通り自分たちにフォーカスして勝点を積み上げ、「運命」が微笑むのを待つ。


■試合結果
柏レイソル 1-0 名古屋グランパス

■得点者
47分 オウンゴール

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