■世界最高峰のリーグで「13人」がプレー
かつて、2011年の女子ワールドカップで優勝し、12年のロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得した頃のなでしこジャパンは、そのパス能力が世界から賞賛され、「女子のバルセロナ」とも称された。
フィジカル面での劣勢を、組織の力で打開しようというコンセプトだった。そして、それまでフィジカル面での競争の側面が強かった世界の女子サッカー界が日本の活躍を見て、より技術、戦術を重視する方向に変わっていったと言われている。
しかし、今のなでしこジャパンには、そんなパス・サッカーの側面が薄れつつあるようだ。
女子も「選手の大半が海外組」という時代である。
今回招集された23人のうち、国内組のWEリーグからの選出はわずかに3人だけだ。そして、海外組のうち、なんと13人が女子サッカーの世界最高峰リーグのひとつイングランドの女子スーパーリーグ所属なのだ。
2番目に多いのが、女子サッカーの世界最強国、アメリカ合衆国のナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)所属で5人を数える(その他、ドイツ所属とスペイン所属が1人ずつ)。
 
        






