J2のブラウブリッツ秋田が、自己最高を超えるために本気度を示した。史上最多動員を記録すべく投入する来場者プレゼントが、早くもファンの心をホットにしている。
今季のJ2は例年にも増して激戦だ。首位の水戸ホーリーホックは、2位のV・ファーレン長崎と勝点1差のデッドヒートを繰り広げている。自動昇格圏内にいる長崎を4ポイント差で追う3位のジェフユナイテッド千葉からプレーオフ出場圏内の6位RB大宮アルディージャまでが勝点2差にひしめき、さらに8位ジュビロ磐田までが1節の結果次第でプレーオフ出場圏内に浮上する可能性があるなど、まさに気の抜けない戦いが続く。
一方で、残念ながらJ1昇格を懸けたサバイバルレースから脱落するチームも出てくる。レギュラーシーズン残り4試合の現時点で、プレーオフに出場する可能性を残すのは、11位の北海道コンサドーレ札幌までとなっている。
現在14位につける秋田も、今季のJ1昇格はならなかった。だが、その目は前だけを見続けている。
秋田は上位を争うジェフユナイテッド千葉と0-0で引き分けた前節終了後、岩瀬浩介社長が“あるプロジェクト”を発表した。今季ホーム最終戦となる11月23日のJ2第37節ベガルタ仙台戦で、過去最多動員の1万607人超えを目指す、というものだ。
岩瀬社長は千葉戦後、人口流出といったホームタウンが抱える問題を挙げながら、「だからこそ挑戦する必要があり、意味がある。挑戦を積み重ねることによって、地域の未来は変わってくると信じている。挑戦する文化を秋田に、そしてオレたちでもできるんだ、やればできる秋田を証明したいと思っている」と思いを語りかけた。そのための後押しとして、仙台戦の先着8000人に「極暖フリースパーカー」をプレゼントすることも合わせて発表した。
色はもちろん、クラブカラーの青。左胸にも当然ながら、クラブのエンブレムがデザインされている。







