10月25日、J1リーグ第35節が行われ、首位・鹿島アントラーズのFW鈴木優磨が試合終了間際に執念の同点ゴール。京都サンガF.C.との“大一番”を1−1のドローに持ち込んだ。
試合前の時点で勝点差5で迎えた首位と3位の直接対決。先制したのは、本拠地サポーターの後押しを受けた京都だった。前半36分、前線左サイドでボールを収めたFW長沢駿の中央への股抜きパスを受けたマルコ・トゥーリオが右足シュートでゴールネットを揺らす。対する鹿島はその後、選手交代も駆使しながら攻勢を強めたが、体を張った京都の堅守を崩せない。そのまま試合は、後半アディショナルタイムに突入した。
クライマックスは追加タイムが残り10秒を切ったときに待っていた。鹿島がパワープレーを仕掛け、右サイドの松村優太が左足クロスをファーサイドに送ると、鈴木が相手DFと競り合いながら強引にボールの落下点に入り込む。そして残り8秒、鈴木がバウンドした直後のボールを右足ダイレクトで合わせ、ゴールにねじ込んだ。
ゴールした直後、鈴木は大興奮でのガッツポーズを披露するも、足を引きずながら苦悶の表情。その直前から足を攣っており、満身創痍の状態で決めた、まさに魂のゴールだった。









