■イエローカードは「1枚」のみ
激しいプレーの応酬で、直接FKは千葉が18、水戸が11とやや反則の数は増えたものの、イエローカードは67分にボールを奪ってドリブルで進入してきた加藤千尋を体で止めにいった千葉のMFエドゥアルドの1枚のみだった。
激しいプレーが続いたが、フェアなプレーが続いたことも見ていて気持ちよかった。
決定的なチャンスといえば、前半の8分にU-20ワールドカップ帰りの水戸の齋藤俊輔が左サイドからカットインして狙ったシュートや、後半立ち上がり(51分)に千葉のCBの河野貴志が左サイドに深いパスを通し、石川大地が頭でつないでカルリーニョス・ジュニオが決めたが、オフサイドで取り消された場面くらいだった。だが、ボールの支配権を目指しての激しい攻防は非常に見ごたえのあるものだった。
前半は中盤の攻守で上回った水戸がやや優勢。後半はロングボールを使ってやや慎重な入りから、次第にオープンな攻め合いに変化し、両チーム互角の戦い。
そして、その最後に劇的な決勝ゴールという結末が用意されていたのだ。