■ある意味、当然の「2失点」

 1点目は(ブラジル側から見て)右サイドでパウロ・エンリケ、ブルーノ・ギマランイス、ルーカス・パケタが絡んでパスが回り、最後はブルーノ・ギマランイスからボックス内に侵入したパウロ・エンリケにパスが渡ったもの。

 中盤でゆったりとボールを回して相手DFを引きつけてから一気に加速するというブラジルらしい攻撃。世界中の多くのチームがこれで失点を喫しているのだ。日本の左サイドでは経験の浅いCBの鈴木淳之介、攻撃が専門の中村が守っているので、ここを突破されたことは、ある意味、当然のことではあった。

 そして、1点を先制された日本は6分後に2点目のゴールを許す。今度は逆のサイドで。ここも細かいパス回しからルーカス・パケタがボールを浮かせて侵入したガブリエウ・マルチネッリに合わせた。

 日本代表としては、ボックス近くのいわゆる「バイタル・エリア」でパスを回させたのが失点の原因だった。危険なポジションでブラジルが人数をかけてパスを回していれば、ボールに食いつきにいってしまうのは仕方のないことだろう。

  1. 1
  2. 2
  3. 3