■歴史に刻まれた「初めて勝った日」
14度目の対戦。
ヴィニシウス・ジュニオール、ガブリエウ・マルチネッリ、ロドリゴ、リシャルソン、カゼミロなど、そうそうたる顔ぶれ。それを名将カルロ・アンチェロッティ監督が率いる。
サッカーは何が起きるかはわからない。それでも、どう見ても日本に勝ち目はないと思っていた。
だが、引き分けはあっても勝ちはないという概念は覆された。
後半、南野拓実が1点を返した。
伊東純也がボールを奪って走った。日本が攻めていた。それは猛攻だった。
中村敬斗が同点にし、上田綺世が逆転のヘッダーを決めた。
フレンドリーマッチであっても、10月14日の東京スタジアムは、「初めて日本がブラジルに勝った日」として歴史に刻まれた。
長く見ていると、予期しないことに遭遇する。