■ブラジルの「あり得ない」選手交代
――死んだふりが効いたのか分かりませんが、ブラジルは本気を出していたでしょうか。
後藤「いいえ、まったく」
大住「出ていた選手たちは本気だったよ」
後藤「そりゃあ選手は本気だけど」
大住「カルロ・アンチェロッティ監督は今、テストをしている段階だから」
後藤「明らかにテストだよ」
大住「今回は、すごく国内組が多いチームだしね」
後藤「57分の交代(エースのヴィニシウス・ジュニオール、2点目を決めたガブリエル・マルティネッリ他、全3人が交代)なんて、勝つためにはまったく必要ないものだったもんね。偽のCFを置いて、左に移動したロドリゴが中央に入っていくという形のテストをしようとしていたようだね」
大住「よく分からないポジションを取っていたね」
後藤「あれは、明らかにテストなんだよ。チームの調子が良くて勝っているときならいいけどさ、後半に日本が1点取ってイケイケになったときにあんなテストをするなんてねえ」
大住「アンチェロッティにしてみれば、事故で失点したけど、あと1、2点取ればいいか、という感じだったんじゃないの」
後藤「そうかなあ。とにかく、本気の勝負では、あんな交代はあり得ない。テストするにしても、もう少し立て直してから選手交代すべきだったのに」









