■中村敬斗、上田綺世の「ゴールの起点」に!

――鈴木彩艶はどうでしたか。

後藤「スーパーセーブはなかったけど、後半に高いクロスボールを確実にキャッチしたりしていたね。それに、随分と攻撃の起点にもなっていたでしょ。中村敬斗のゴールも、彩艶からのボールがつながってのものだったし、3点目の上田のヘディングシュートも、彩艶からビルドアップが始まった」

大住「長いパスをよく出していた。何しろ、攻め込まれたときにゴール前に彩艶がいるというだけで、非常に心強いよね。皆、思い切りプレーできる」

後藤「そうだね。クロスを上げられても安心して見ていられる」

大住「彼は守備範囲が広いし、さらに上がってきたボールに対する判断がすごく良くなった。出てはいけないところでは、出ていかなくなった。浦和レッズにいた頃には、そういうミスが時々あったんだけど」

後藤「去年のアジアカップが、遠い昔のことのようだよ。あのアジアカップで彩艶を起用したのは、森保監督の最高の仕事の一つだよね。あんなにダメダメの時期でも、大会を通じて彩艶で押し通したんだから。森保監督の最大の功績と言ってもいいかもしれない。だって彩艶が本当に成長したら、今後10年間、日本のゴールは安心だとなるわけだからね」

大住「ケガにも強そうだしね」

(3)へ続く
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