
現地10月12日、アメリカ女子サッカー・NWSLの第24節が行われ、エンジェル・シティーFCが2−0でヒューストン・ダッシュに勝利した。その2点目が、なでしこジャパンの遠藤純の芸術的なパスから生まれた。
強烈かつ正確な左足キックを武器に、2019年に18歳でなでしこジャパンデビューを果たした遠藤は、個性的なファッションから「サッカー界のレディー・ガガ」とも呼ばれる。2024年2月に左膝前十字靭帯損傷で長期離脱を強いられたが、今年6月に1年4か月ぶりに戦列復帰を果たすと、8月のリーグ再開以降はコンスタントに出場を重ねて調子を上げてきている。
そしてこの日、1−0の後半15分から1トップのFWスヴェインディス・ヨンスドッティルとの交代で途中出場すると、同41分に魅せる。
自陣左サイドの深い位置から守屋都弥がクリア気味に浮き球での縦パスを送ると、そのロングボールを遠藤がサイドに流れながら受ける。そこでトラップしてボールをキープするかと思いきや、そのままボールの落ち際を左足ヒールで中央へダイレクトボレー。遠藤のマークに寄せに来ていた相手DFを驚かすトリッキーなパスを送った。
この遠藤パスに反応し、後方からスピードに乗って受けたマイアラ・ニウエスが、ハーフウェーライン手前から広大なスペースのある相手陣内を独走し、飛び出してきた相手GKをかわして無人のゴールにシュートを流し込んだ。