
【明治安田J1リーグ 第32節 横浜FCvs湘南ベルマーレ 2025年9月28日(土)18:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)
■先制点をもたらした「ルーキー」
18位の横浜FCは勝ち点28、19位の湘南ベルマーレは3ポイント下の25という状況で迎えた直接対決。順位表に目を向ければ、この日に試合のある17位の横浜F・マリノスは勝ち点28で横浜と並んでおり、また、前日に試合を終えている東京ヴェルディと名古屋グランパスは勝ち点36となっている。
試合は、湘南が静かに、横浜が勢いよく、という正反対の入り方を見せ、立ち上がりは約10分間に渡って横浜の攻撃が続いた。しかし、湘南のブロックが耐え抜くと、そこからは両チームのGKが忙しくなる。
ジワジワと湘南がボールを持つ展開へと移りつつあったが、横浜の強みが一刺しを実現した。キーとなったのは、新潟医療福祉大在学中で加入内定済の細井響。ルヴァンカップで3試合に出場していた特別指定選手は、9月12日の町田戦でリーグ戦初出場初先発を果たすと、いきなりロングスローでアシストを記録。いきなり結果を残してみせた背番号70は、残留争い真っ只中の状況で、そこから4試合連続の先発起用となった。
32分、右サイドの高い位置でスローインを得た横浜は、細井のスピードのあるロングスローを発動。クロスの代わりとして申し分ないボールはペナルティエリア内でGKも含めた競り合いを招き、湘南のヘディングでこぼれ球に。エリア内で弾んだボールに走り込んだのは、スローワーだった細井。強烈な左足シュートをゴールに突き刺し、あまりにも大きな先制点をもたらした。