
■試合3日前の夜に監督交代の「激震」
【J2リーグ第31節 9月27日 19時03分キックオフ 磐田 3ー4 大宮 ヤマハスタジアム】
6ポイントマッチは、J1昇格へのサバイバルマッチでもある。
J2リーグ第31節が9月27、28日に行なわれ、8位のRB大宮アルディージャは27日に7位のジュビロ磐田のホームに乗り込んだ。
RB大宮は“激震”の1週間だった。北海道コンサドーレ札幌、V・ファーレン長崎、FC今治に3連敗したことを受けて、24日夜に長澤徹監督の解任と、宮沢悠生監督の就任が発表されたのであある。
新監督はオーストリアのレッドブル・ザルツブルクや、ザルツブルクのセカンドチームのFCリーフェリングで複数のポジションを任されてきた。しかし、Jリーグでの指導経験はない。
この発表の2日前には、原博実代表取締役社長が兼任していたヘッド・オブ・スポーツに、スチュアート・ウェバー氏が就任している。ウェールズ出身の同氏は、ノリッジ・シティをチャンピオンシップからプレミアリーグへ2度昇格させた実績を持つ。リバプールやウルブスで選手のリクルートやスカウトに関わったこともあり、41歳にして豊富な経験を持っている。
シーズン途中の就任ということもあり、まずは日本サッカーやチームへの理解を深めていくとみられていた。しかし、トップチームに素早くコミットしてきたのだった。
宮沢監督は水曜日夜の就任発表から木曜、金曜と2日間の練習を経て、磐田戦を迎えることとなった。何かを変えるには、時間が足りない。磐田戦には前監督の主戦術だった3-4-2-1のシステムで、前節とほぼ同じ顔ぶれを並べた。