
セリエAのパルマに所属するサッカー日本代表GK鈴木彩艶が、感情むき出しの迫力満点のPKストップを披露して、チームを勝利に導いた。
現地9月24日に行われたコッパ・イタリアのラウンド32。鈴木擁するパルマは、セリエBのスペツィアと対戦した。カテゴリー上位のパルマは試合を優位に進め、前半26分にCKからのこぼれ球を19歳の新戦力サッシャ・ブリッチギが決めて先制。前半44分に同点に追いつかれるも、前半終了間際にマテオ・ペレグリーノのヘッド弾で勝ち越しに成功する。しかし、後半31分にレッドカードで退場者を出して数的不利を強いられると、後半37分に同点ゴールを献上。そのまま2-2で終了し、PK戦に突入した。
迎えたPK戦、試合の流れは追いついた側のスペツィアにあったはずだが、ここで身長192cm、体重93kgの加入2年目、日本代表の守護神GK鈴木が立ちはだかる。
先攻はスペツィア。その1人目のキッカー、エドアルド・ソレーリがゴール左下を狙ったシュートを、鈴木がパワフルかつ俊敏な動きで完璧にセーブ。本拠地サポーターから大歓声が湧き起こる中、渾身のガッツポーズを繰り出した。
この鈴木のPKストップで流れをつかんだパルマが3人目まで成功すると、スペツィアの4人目のジャンルカ・ラパドゥーラのシュートが重圧に負ける形でゴール上の枠外へ。パルマは4人目も決めて4−3。PK戦ながら無事に勝利して、3回戦となるラウンド16進出を果たした。