
今回のtotoはJ1第32節の10試合と、J2第31節の3試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■「8戦無敗」と「4戦無敗」が激突
前回の予想で目を向けた出場停止が、今節も勝敗に影響を与えそうだ。J1だけでも今節、10人が出場停止となるのだ。
まずは上位から見ていきたい。首位の鹿島アントラーズと、15位の名古屋グランパスの対戦だ。
鹿島はキム・テヒョンと知念慶を出場停止で欠く。主力の欠場は、やはりチームに不安の影を落としそうだ。
鬼木達監督は試合ごとにメンバーを少しずつ入れ替えることで、この夏を乗り切ってきた。その結果がここまでのリーグ戦8戦無敗につながっており、今節も大きくチーム力が落ちることはないはずだ。
だが、気になるのがCBであるキム・テヒョンがいないことだ。今シーズン加入したばかりだが、シーズン途中から負傷した関川郁万に代わってピッチに立つと、単なる穴埋めにとどまらない働きを示した。
守備の選手であり、攻撃面には多くの影響を与えることはないと考えたいところだが、後方に不安があるとないとでは、中盤より前の選手の心理面に影響が出てくる。
しかも、今節対戦する名古屋は曲者だ。4連敗のトンネルを抜けて4戦無敗なのだが、その中で相手のシュート数を上回ったのは1試合だけ。ファジアーノ岡山戦では、シュート2本で勝利している。
名古屋は15位とはいえ、首位の鹿島も慎重に戦わざるを得ないだろう。しかも、今回戦う名古屋のホームでは22勝5分21敗と、わずかに勝ち越しているだけなのだ。
慎重にならざるを得ない鹿島と、曲者・名古屋の対戦。ここは波乱含みの引き分け予想で勝負したい。