■記者仲間で「悪名が高かった」のは?

 堀氏はJリーグ開幕を控えた1992年に浦和レッズに加入して、FWやMFとしてプレー。引退後は湘南ベルマーレで指導者としての経歴をスタートし、浦和ではユース(U-18)監督を経てトップチームのコーチとなり、2011年にゼリコ・ペトロビッチ監督解任にともなって監督に昇格。その後、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下でコーチを務めていたが、2017年に同監督が解任されると堀氏は再び監督となった(翌シーズンも監督を務めたが、途中解任)。

 男子のJリーグでも監督を経験している指導者だけに、指導力としては問題ないだろうが、堀監督はこれまで女子サッカーに関わったことがなかった。そして、チームから昨年までの主力選手が何人も抜けたことなど、不安材料は多かった。

 堀監督は男子の浦和レッズの監督を2度も務め、その後、東京ヴェルディやベガルタ仙台でも短期間監督となったので、女子サッカーの知識がない方もよくご存じのことだろう。

 堀氏はJリーグ監督の頃から記者会見では一般論以上のことを話そうとしないので記者仲間では“悪名”が高かったが、レディース監督となった今もその部分はブレていないようで、「浦和番」記者たちは具体的な質問を投げかけてもはぐらかされ続けて、かなり苦戦しているようだ。

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