
女子サッカーWEリーグ第6節の最終日が9月15日に行われ、首位のINAC神戸レオネッサは5−1でノジマステラ神奈川相模原に5―1で快勝。新加入FW吉田莉胡が圧巻のハットトリックをマークした。
昨季2位からのリベンジを果たすべく、宮本ともみ新監督のもとで好スタートを切ったINAC神戸。その新エースが、今年6月に23歳となった吉田だ。豊かなスピードとテクニック、優れたシュートセンスを持つ万能アタッカーは、新天地では1トップに起用され、前節のセレッソ大阪ヤンマーレディース戦で2ゴールを挙げるなど、今季5試合で3得点を決めていた。
迎えたこの日も4−1−4―1の1トップに起用されると、1−0で迎えた前半アディショナルタイム突入寸前、MF愛川陽菜が中盤でボールを受けて前を向くと、吉田が相手センターバックの間にランニング。そこに鋭い縦パスが送られると、吉田はトップスピードのままボールを収めて抜け出し、GKと1対1を冷静に左足シュートで沈める。
そして1点を返されて2−1となった直後の後半13分、GK大熊茜のロングキックに抜け出したMF水野蕗奈の斜め後方から走り込んでパスを受けると、吉田は再び相手GKと1対1となり、またも冷静に左足でゴール右隅へ流し込んだ。
さらに後半アディショナルタイムにはFKから味方が折り返したボールのこぼれ球に反応。相手DF陣ともつれ合いながらも泥臭くゴールネットを揺らし、この日3点目。ハットトリックを達成して、可憐な笑顔を咲かせた。